芸能界を含む声優業界の仕組み
みなさんが目指そうとする声優を含む芸能界で活動する場合に、プロダクションに籍が無い人は仕事が出来ません。プロダクションの構造は、通常、以下のようなピラミッド型で構成されています。
ごく稀にスカウトに見出されて、いきなり所属になるケースもありますが、それは非常にレアなケースです。
一般的なプロダクションは下の図の様に構成され、頂点にある所属の人から、大きな責任ある仕事が割り振られます。
芸能界は仕事をして初めて報酬(ギャラ)が頂けるので、頂点の所属になったからと言って、常に一定の収入がある訳ではありません。毎月決まった収入が欲しい人は、絶対に芸能界に来てはいけないのです。
下記に、それぞれの立場がどういう意味なのか書いて有りますのでご覧ください。
所属
これはプロダクションに正式な所属タレントとして登録され、仕事を斡旋していただける立場のことを言います。プロダクションが自社の所属タレントを売り込み、営業をして仕事を取ってくる訳です。一般的な社会構造で例えるなら、派遣会社で仕事をする時に、その会社に登録しないと、そこから斡旋される仕事が出来ないのとよく似た構造です。
準所属
これはプロダクション所属と同じく、仕事を斡旋してもらう対象ではあるが、まだ新人だったり、何かの実力が不足しており、レッスンは受けないといけない立場のことを言います。所属タレントよりは、負担の少ない仕事をまかせられる事が多い段階です。準所属の立場ではレッスンをしないといけない事務所が多く、大半の事務所ではレッスン費がかかります。
預り所属
これは所属、準所属と同じく仕事を斡旋してもらう立場ではありますが、近い将来仕事が出来そうな可能性がある人に与える立場です。所属・準所属の立場よりは簡単な仕事を振られる事が多いですが、仕事の内容によっては大抜擢される可能性もあります。預り所属の立場もレッスンをしないといけない事務所がほとんどで、レッスン費は必要です。又、事務所によってはこの預り所属を設定していない所も、多数有ります。
特待生(事務所によっては実践クラス・上級者クラス・エキスパートクラス等の名称)
ここからはすぐに仕事を斡旋してもらう所属等と立場が異なり、レッスン費を払い、レッスンをひたすら行う練習生という事になります。この養成所の最上位クラスになると、仕事を斡旋される事も稀にありますが、あくまで養成所ですから、仕事を常に斡旋される状態とは異なります。
準特待生
こちらも養成所の特待生の次に優遇される立場の養成員です。事務所によってはこの2段階目を設定していない所も、かなり有ります。
養成所生(事務所によっては初心者クラス・一般クラス・ビギナークラス等の名称)
こちらは演劇経験が無いか、あっても初心者レベルと判断された場合等、最初に経験をする初心者マークの養成所員の立場となり、入所金、レッスン費などの優遇は無いのがほとんどです。
当塾の卒業生の行き先は・・・
当塾を卒業した先輩たちは、上記の声優業界のどの位置に移っていくのでしょうか?
やはり養成所から?
特別優遇される特待生から?
いえいえ、いきなり所属となる事は、どのプロダクションもまずありませんが、当塾のメイン講師が育てた人は、修了と同時に多くの準所属や預り所属・或いは養成所の特待生レベルで業界に入っています。だから多くの第一線で活躍し続けられる声優さんが育ってるのですね!
声優の学校などの一般的な養成機関では、卒業時に多く合格者を出していても、その実態の大半が養成所レベルでの送り出しがほとんどです。業界でどう振る舞っていくべきかのノウハウを教えられる事もなく、楽しいだけで過ごさせられるのが専門の学校です。その様な人は入所の為のオーディションですぐに見抜かれていくので、プロダクションとしても養成所レベルの判断になるのです。
業界を知り尽くした講師がいるからこそ、ここで学ぶ受講生が良い結果を出しているのは、当たり前の事なのです。これが当塾と他の専門学校との違いになります。